バナナケーキからのリアル
諸事情でいま我が家にホットケーキミックスが何袋もある。
そんな話をしていたら、炊飯器で作るバナナケーキのレシピを教えてもらった。
あれ?と記憶に引っかかったので、インスタグラムを見直したら、2015年の夏に作った写真が出てきた。
あの頃は、お菓子教室に通ったりしてたなー。懐かしい。
ちなみにこの炊飯器バナナケーキ、ホットケーキミックスで作ったせいか、それなり(ビミョー)だったので、その後作ってない(笑)。
その日の夜、ネットで調べ物をしていたら、画面に小さく飛び込んできた画像に釘づけになった。コラージュのようにランダムに並んでる写真の中の1枚。
青い背景にシャム猫の絵。
どこかで見たような…すごく懐かしいような、でも、つい最近見たような。
その画面の中の少ない情報からたどり着いた画家さんは、2015年の夏に亡くなっていた。
ちょうどバナナケーキを作っていた頃。
しかも、よく行く近所のギャラリーに何度も来ていた画家さんで、会いに行こうと思えばチャンスは何度もあった。
画面の向こうの作品を、原画を直接見るチャンスも何度もあった。
…ほんの少し、残念で寂しい気持ちになったけど、いまこうして出会えたことが嬉しい。
バナナケーキの話題が出た日に、シャム猫の絵に釘づけになったのは、偶然なのか、何かメッセージなのか、意味づけしたくなるけど、実はどっちでもよくて。
ただ、その人が確実に生きていたという手ごたえが、よりリアルに感じられたことが嬉しかった。
釘づけになった猫の絵の代わりに写真を(著作権もあるだろうし)。
いまうちにいる2匹の前に、引き取る話が出ていた最初の猫。
その気になって準備していたけど、その方が飼うことにしたらしく、我が家には来なかった。
絵の猫はもっと細いけど、ちょうど同じ赤い首輪をしてて、思い出した。
どうしてるかなー。元気にしてるかなー。